2012年2月15日水曜日

オークション物件を見に行ってきた。の続き

前回に引き続き、オークション出品物件下見のお話し。

写真を撮りながら、GTのあちこちを森本メカと確認していった。

程度は年式相応で、あちこちにサビが浮いていた。また酷いところは穴が開いてしまっている。
おきまりのリアフェンダー下部は特に酷かった。

室内はフロントのタイヤハウスとフロアの角がパックリ割れていて、地面がコンニチワ状態である。
運転席側はアルミの板をかぶせてガムテープでとめてあるだけ。雨の日は水漏れ必至だ。
助手席側のフロアはもっと酷い状態で、縦15センチ横5センチほどの穴が開いており、下からアルミの板を2枚リベットで止めてあった。隙間だらけで雨風がガンガンに入り込んでくる状態である。

夏は涼しくていいかもね、なんて言ってられない。このままでは踏み抜いてしまうのではないかと思ったくらいである。












しかし40年前のクルマだし、この程度であればレストア可能だと判断。

基本的なパーツは全て揃っているし、ホイルは純正に加えて同サイズのアルミも付いていた。GSSの分とそれぞれのスペアタイヤを合わせるとタイヤだけで14個である。他にグリルのスペアが乗っていたし、水中メガネと呼ばれるリアゲートもスペアがあるという。その他沢山のオマケが付いており、それだけでかなりお得な気分にさせられてしまった。ただし全部ボロだけど。マニアにはお宝に見えても、興味の無い人が見たら、ただのゴミである。ちなみに僕にはお宝に見えました。

あとパーツ取りのGSSもあるし、なんとかなるだろうということで下見を終えることにした。

コジマさんにお礼の言葉を伝え、落札の際にはまた来ますと挨拶し帰路についた。

帰りのクルマの中、森本メカと、もし落札したら!の話をした。こういう話をしているときが一番楽しいものである。

まずは赤いGSSをばらして必要なパーツを取るだけ取ってしまう。その後GTのエンジンを生き返らせて、ブレーキやって、クラッチやって、ミッションをGTにスワップして、板金して、塗装して、シート張り替えて、内装仕上げて、ゴム類交換して、あれやこれやと段取りを考えながら横浜へ向かった。

やっぱ塗装は最後かなぁなどと言いながら森本メカの方を見ると、珍しく真面目な顔で唸っていた。

どしたの?と聞くと、森本メカが一言。


ところで、僕ら2人で、どうやってあの2台を持って帰るんですか・・・


え・・・?


つづく。

オークション物件を見に行ってきた。

12月某日。
ますますZにのめり込んでいく弟からメールが届いた。
どうやらオークション出品者とやり取りしているらしい。
下見を希望という問いかけに対して、快くOK!という返事が届いたという。
それって誰が見に行くねん!と思ったけど、約束したのは僕だし仕方なく行くことにした。

一人で行くのはイヤなので、当然のごとく森本メカに白羽の矢が深ーく刺さったのであった。
Z買うつもりだから下見に付き合って、と連絡すると即了解!との返事。
これが森本メカのいいところだ。
彼がイヤというところをあまり見たことがない。
もう20年の付き合いで公私ともに良い付き合いをさせてもらっている。

そんな彼をレストア地獄にはめることになるとは、この時は想像もしていなかった・・・(ちょっとだけ想定してたけど・・・)

ということで、師走の休日におっさん二人して埼玉の某所までドライブすることになった。
どうせなら楽しんで行こうということになり、森本メカがBMWの7シリーズを出してくれることになった。
行き先をナビにセットし東名、環八、東北道のコースを確認。約2時間ほどのドライブだ。
まだ新しいBMWは超快適で、ドライブを楽しみつつ、あっという間に目的地の近くまで到着。
コンビニに駐車し、出品者に電話することにした。
弟からのメールを確認すると、出品車のハンドルネームはコジマヨシオと書いてある。
なんか聞いたことあるなぁと思いつつ電話してみるとすぐ近くだという。
電話で聞いた道順の通りに進むとちっこいクルマを発見。おー、これかぁと少し感動。

BMWから降りるとコジマさんが登場。思っていたよりも若い方だった。お互いに挨拶を済ますと、ご自由にご覧くださいということだったので遠慮無く拝見させていただくことに。
こういう時ほんとに便利だと思うのがスマートフォン。メール、LINE、フェイスブックを使って大阪の弟にZの写真と動画を送ることにした。
コジマさんに許可を頂いて撮影を開始した。

これがその時の写真である。

モスグリーンがGT
リアタイヤは外れているのではなく、アルミと純正があるので並べていただいたのである。けっしてハの字ではない。


赤い方がGSS


ここからGTのカット



ん?アクセルペダルの下の板はなんやろ・・・気になる・・・

おお!くさっとるなー。

こういうシールが残ってるのはいいねー。



ん?なんか改行おかしくない?時代を感じさせるねぇ。ほっこりしますわ。

リアシートは綺麗!


ライト点くかな。

ここからGSSのカット。もう、すんごいボロ。ホコリもハンパないっす。出来れば触りたくないー



落ちかけのバンパーがなんとなくカワイイ。




実は道中にLINEを使って弟とやり取りしていたのだけれど、既にテンション上がりまくりで、そこに現物の写真が届いたものだからコーフンも最高潮に達していたようだ。

その時の弟からのメッセージがこれ。

「うぉおおおおお!!!祭りじゃー!祭りじゃ-!!!」

どんだけテンションあがってんねん!!

つづく。

2012年2月13日月曜日

ホンダZ360との出会いがレストア地獄の始まりだった。

2011年12月、大阪の弟からホンダZを探しているとメールが届いた。
それは古い360ccのZで、友人の影響でどうしても乗りたい!ということだった。
カーセンサーで北海道にある1台を見つけたけれど、どうなんだろうという相談を受け、僕の友人であるメカニック、MTEC横浜の森本ちゃんに確認をお願いした。
森本ちゃんは直接北海道の業者に連絡し、その車の素性を調べてくれた。
結果は、もう数十年車検も受けていないクルマで、なによりもフェンダーをたたき出しているから車検がどうなるかわからないということであった。
まさか5ナンバーになることは無いとは思ったけれど、ナンバーよりもスタイルがノーマルでないことの方が大事であり、弟に連絡するとまさに同意見で、そんなクルマはいらん!ということであった。

ということで、あきらめるかと思っていたのだが、そこは兄弟。欲しいモノは徹底的に探すという性分は同じで、次の物件をヤフオクで見つけた!とメールが来たのであった。
出品は埼玉からで、スタートは2万円。しかもパーツ取りにGSSが一台付いてくるということであった。
メインはGTで、現時点では不動車であったが、2年ほど前は元気に走っていたそうである。
まあ10万円くらいで落としてレストアすれば、そこそこの予算で乗れるのではないかと適当に返事した。
弟は関西に住んでいるので、本気で落とす気ならば俺が見に行ってやるよと気軽に返事したのが事の発端である。

結局、他に探したけれど妥当な物件がないので、落とすつもりでいる。だから見に行ってくれ!とメールが届き、下見しに行く羽目になってしまった。

これが全ての始まりで、休日返上でレストア道にズブズブとはまり込んでいく僕なのであった。

メインのGT。この時は、こんなに手の掛かるクルマに見えなかったのだけどなぁ。

パーツ取り用のGSS。見事なまでにボロイ。内装に積もったホコリは恐ろしいくらいであった。

ということで、GTをGSS風に仕上げていくレストア日誌になる予定です。(途中で投げ出さなければですけど。)
MTECの森本氏に全面協力をいただき、なんとか完成させられることを祈りつつ、少しずつ進めていきます。(時間が無いし-)

2012年2月12日日曜日

蘇る!悪魔のHONDA Z360